Breakfast Protein Quality and Muscle Strength in Japanese Older
Adults: A Community-Based Longitudinal Study
Kaori Kinoshita RD et al
この論文は、日本の高齢者を対象にしたコミュニティベースの縦断研究です。
主な内容は以下の通りです。
- 朝食のタンパク質の質(生体利用率)が高いほど、筋力低下の発症リスクが低下することが示されました。
- 朝食のタンパク質摂取量ではなく、タンパク質の質的指標であるタンパク質消化率補正アミノ酸スコア(PDCAAS)に注目しています。
- PDCAASの高い群では、低い群に比べて筋力低下発症オッズ比が約50%低かった。
- この関連は、性別、年齢、BMIなどの要因や、他の食事のタンパク質摂取量を調整しても有意でした。
- 朝食のタンパク質の質の高さが高齢者の筋機能維持に重要であることが示唆されました。
つまり、PDCAASの高い食事により高齢者における筋力低下防止が示唆されるということです。
なおPDCAAS(Protein Digestibility-Corrected Amino Acid Score)が高い食品は、必須アミノ酸のバランスが優れ、かつ高い消化率を持つ食品です。以下は、PDCAASが高いとされるいくつかの食品の例です: